コラム・体験レポート


中島彩さんによる全12回の2014ソウル国際マラソン完走記

  • 第1回 はじめまして中島彩です
    • はじめまして!走るフリーアナウンサー 中島彩です!

      今回、2014ソウル国際マラソンに出場することになりました!参加される皆さん、準備はできましたか?
      初めての大会に今からワクワクしています!まず、簡単な自己紹介をしたいと思います。

      私がマラソンを始めたのは2011年8月。マラソン歴3年も満たないアマチュアランナーです。始めたきっかけは、当時勤めていた東海テレビでの番組企画。2011年夏「名古屋ウィメンズマラソン2012」に向けたブームアップ番組で、キャスター兼取材リポーターを務めることになったのです。

      リポーターとして番組に出演していた最中、報道部長から命令が下りました。

      「お前、学生時代に、チアリーディングやってたよな。じゃあ、マラソンも出来るよな。よし半年でフル走るんだ。名古屋ウィメンズマラソンではお前が走れ。そのお前の挑戦を、お前がリポートするんだ」と、言い渡したのです。部長の一言で、私の人生初のフルマラソン挑戦が始まりました。

      マラソンをするのは約10年ぶり。中学生時代、体育でマラソンは大の苦手でした。寒くて苦しくて、たった一人で完結する寂しいスポーツというイメージでした。とはいえ、フルマラソン挑戦も仕事です。

      先輩ランナーを取材し、教えを請い、見よう見真似でランニングに取り組みました。2日に1度、その日の限界まで走るという、初心者らしい練習からスタートしました。最初は1kmのランニングでクタクタだった私ですが、時が経つにつれ走る距離を伸ばしていきました。

      そして・・・半年後の2012年3月12日。見事、名古屋ウィメンズマラソンを完走したのです。記録・・・

      5時間23分42秒

      FINISHラインを踏んだ、その瞬間の感動。喜び。涙がぐっと溢れてきたことを覚えています。その大きな達成感は、言葉では伝えられないものでした。

      その後、私は東海テレビを退社し、昨年4月に上京しフリーアナウンサーとなりました。名古屋のマラソン番組を卒業してからも、ランニングは私の日課となっていました。

      ほぼ毎朝、都内を走り、ストレスを発散し自分なりのランを楽しんでいました!そんな、毎日のランニングの継続により、昨年の秋、思わぬ仕事が舞い込みます。

      毎年、春と秋に放送される、TBSテレビ「オールスター感謝祭」。その番組に出演、そして『赤坂5丁目ミニマラソン』への参加依頼を頂いたのです。“心臓破りの坂”など、全国的に有名な『赤坂5丁目ミニマラソン』です!結果は、女子7位でしたが、“あの”エリック・ワイナイナ選手にも「走り、良かったよ」と褒めて頂きました!

      「オールスター感謝祭’12」出演後、全国的に「走るフリーアナウンサー」として認知されるようになり、集英社のスポーツ誌「スポルテイーバ」でマラソンコラムも書くように・・・!

      マラソン取材も増え2013年も沢山のマラソンを走りました!特に100㎞マラソン(歴史街道丹後100㎞マラソン)の完走は、ランナーとして大きなステップとなりました。とはいっても、特に変わったトレーニングはせず「旅ラン」したり「通勤ラン」したりと、自分なりに楽しくランニングを続けてきました。そして今回・・・

      2014ソウル国際マラソンに出場します!

      海外マラソンはホノルル、サイパン、バンクーバーに続き4回目。「海外マラソンに慣れているから余裕では?」と思われる方もいるかもしれませんが、実はソウルマラソンは「初めてづくし」のポイントばかりなんです!

      まず、初めての「アジアの大会」ということ。朝鮮王朝時代の王宮や南大門、東大門などの景色は、今までのマラソン大会では観たことのないですから「アジアなラン」ができると期待しています。コースは標高差が少なく、ほとんどがフラットなので息を切らさず、ソウルの観光名所が楽しめそうです!

      そして、初めての冬、しかも「真冬の海外大会」なんです!これはちょっと不安であり、楽しみでもあります。スタートの気温はマイナスかもしれません!?寒さ対策は万全にして渡航しようと思います!また東京でも早朝走る練習をして、寒さに慣れていこうと思いますよ!

      マラソンには魅力がたくさんあります。「ランナーズ・ハイ」「出会い」「食事」「ファッション」「旅」26歳の乙女がときめく、さまざまな魅力がマラソンには詰まっています。

      ソウル国際マラソンを走るとどんな気持ちになるのか、どんな出会いがあるのか、どんなグルメがあるのか・・・「市民ランナーとしての中島彩」がソウル国際マラソンの魅力とリアルな気持ちをたっぷり伝えます!

      今回ソウル国際マラソンに参加されるランナーの方も・・・。いつかはソウル国際マラソンに参加したいランナーの方も・・・。ランニング始めてみようかなと言う方も・・・。韓国・ソウルの街が大好きという方も・・・。

      中島彩のソウル国際マラソン完走をぜひご期待くださいね!

      LET'S RUN WITH ME !!!

  • 第2回 大会直前3つのポイント
    • いよいよ、ソウル国際マラソンが近付いてきました!

      参加ランナーの皆さん、心と体の準備はいかがですか?ワクワクが止まりませんよね!

      最近の私はといえば、ソウル国際マラソン経験者のランナーのブログなどを見て下調べしています!エキスポや荷物の預け方など確認しています。去年参加者のコメントを見ると「とってもスムーズでストレスなく進んだ」とのこと。慣れない土地でのフルマラソン参加では、過去、毎回苦労してきた私ですが・・・(笑)、ソウル国際マラソンは安心して参加できそうです!

      去る2月23日(日)に東京マラソン2014が開催されました!

      「走るフリーアナウンサー」の私は、今回2度目の出走。今年も東日本大震災復興支援のチャリティランナーとして出走しました。前週までの積雪が心配されましたが当日は快晴!ソウルでも東京ぐらいの逆転晴天を期待したいですね!

      東京マラソン2014では42.195kmを思いっきり完走するのはもちろん・・・実はあるチャレンジをして走りました!

      それは“走りながら”の“ネット実況”!2度目の東京マラソンとなる今回は、ライブストリーミングサービス「ツイットキャスティング」(ツイキャス)にて“走りながら”実況しました!

      出走前、レース中は5kmごとに随時、そして特別に東京タワー、増上寺前、ハーフ(中間)地点、スカイツリー、雷門前、佃大橋前の四ヶ所を加え、そして完走前後と42.195kmの中で14回も!走りながら生放送のリポートをしました!

      ツイキャスとは、誰でも無料でライブ配信(動画を撮影して生中継すること)ができるサービスなのですが、放送中に視聴者がコメントを書き込むことができ、双方向のコミュニケーションを取ることができるんです。

      コースの途中では、外国人に英語でインタビューしたり、きぐるみランナーに声かけてみたり・・・と積極的に話しかけました。また、給食のグルメリポートにも挑戦!このように「伝えながら走る」と、アナウンサーらしいフルマラソンだったのが、東京マラソン2014でありました。

      さて、ソウル国際マラソンでは国外のため生放送はできないですが、このコラムはもちろん、ブログでも「伝えるソウル国際マラソン」を目指したいと思います。また写真や動画の撮影にもチャレンジします!皆さんに良きレポートするためには、まず楽しく安全に完走することです。

      完走に向けてソウル国際マラソンでの私なりのポイントをまとめました!

      それがこの3つ!

      1. 制限時間

      2. 寒さ対策

      3. ゴールにマッコリ!*注1

      観光気分で走っていると制限時間の5時間を越えてしまい、ゴールができません。

      日本の大規模な都市マラソンの制限時間は6時間半~7時間。私は普通に走ると4時間半程度の記録なのですが、そのマラソンを楽しむため少しゆっくり、時には写真など撮って走ります。しかし、5時間となれば、楽しみつつきちんと走らないとゴールに着かないかも・・・!(笑)ということで、5時間を意識して走ります!

      次に寒さ対策!使い捨てカイロをたくさん準備。ゴミ箱で捨てられるので朝はたくさん貼ろうと思います!もし雨が降れば、かなりの寒さが予想されます。

      コンビニでパッと、使い捨てレインコートを買えないかもしれません。雨天時のウエアをきちんと忘れず渡航したいですね!

      そして、嬉しいご褒美も私の注目ポイント!走り終わった後「マッコリサービス」があるらしいです!!(*注1)これは楽しみすぎます。「走ること」はもちろん「飲むこと」も大好きな私。とくにマッコリには目が無いんです!!ゴールに待っているマッコリを目指して走りたいですね!そして、ゴールした興奮で飲み忘れることのないよう注意したいです(笑)

      ソウル国際マラソンで出会うだろう韓国の皆さん、世界から集まるランナー・応援の皆さん、景色、食べ物・・・今から楽しみです!ソウル国際マラソンの魅力をまるっと全て!こちらの公式HPのコラムで伝えしますね!

      *注1:ゴール後のマッコリサービスは、ソウルの市民やボランティアの方の自発的なサービスです。大会公式のサービスとしては実施しておりません。実施していない場合もございますので予めご了承ください。

  • 第3回 食べることは準備万全(笑)
    • 皆さんこんにちは!「走るフリーアナウンサー」中島彩です。

      いよいよ明日はソウル国際マラソンです!参加者の皆さん準備はいいですか?

      午後にソウルに到着した私は、日本事務局でゼッケンを受け取り、ホテルにチェックイン!そして、ソウルオリンピック公園をランニングして、明日に向け調子を整えました!

      オリンピックスタジアムを眺めながら、夕暮れのランは最高でした。ソウルの街の人に「明日はマラソンね!」と声をかけられながら、楽しく走りましたよ!

      公園横の道は、土曜日ということもあり大渋滞でした。明日はその道を我々が走れちゃうのです!本当に贅沢ですし、運営してくださる方ボランティアの方に感謝ですよね~!

      また、今日のソウルは予想以上に暖かかったので、明日のウエアのチョイスの参考にもなりましたね!走っていたら、汗が噴き出てきたんですよ!

      そして夜。いざ、エネルギー摂取をしようと繁華街へ!

      明日は大会本番なのでお肉と油ものは控えて、炭水化物多めのご飯です!キンパというノリ巻きやお焦げおかゆ、チヂミなど大量に頂いちゃいました!ホテルに戻ってからもドーナツにマフィンと「食べることにおいては準備万全」(笑)

      明日はお天気も良くなりそうですし「ファイティン精神」で、声を掛け合ってゴールを目指しましょう!
      また応援に来ている方も、ぜひぜひ声をかけてくださいね!

      それではソウルの42.195kmをおもいっきり満喫してきます!

  • 第4回 42.195kmを完走しました!
    • 快晴のなか元気に笑顔で完走しましたよ!

      韓国のランナーは一言で言うと「パワフル!!」ランナー同士の話し声も、ハイタッチも、応援の声も、転んだ時の叫び声も、日本の3倍!! 遠くからも「~~セヨ!」と聞こえてきました。

      私はほとんど韓国語が分からないのです。ただ「アラッソ」=『分かった』だけは知っていたんですが「~~~?」「アラッソ?!」「アラッソ!!」と韓国のおじさま方おばさま方が、大声で話しながら走っている姿を何度も見ました。

      「レース中に何がそんなに『分かった』んだろう・・・ 」

      と一人でウケていました。とにかく元気な韓国人ランナーと一緒に走っているだけで、面白い!おかげでまったく飽きない時間を過ごせましたね!

      元気な韓国人パワー以外にもいろいろ発見!レース途中で地元の方の差し入れを食べたり・・・英語が話せる韓国人の方にインタビューしたり・・・太鼓のパフォーマンスの方に「個別応援」してもらったり・・・といろんな体験をしましたが・・・それは後日。ゆっくり完走記でお伝えしていきます!

      さて、私はホテルに戻って、早速皆さんにご報告のコラムを書き終えたら・・・

      待っていました!韓国焼肉!『コチュジャン骨付き豚』

      というのが楽しみなんですよね!レース後の宴についても、また皆さんにご報告しますね!それでは、いってきます!

  • 第5回 スタート地点はお祭り騒ぎ
    • 2014ソウル国際マラソンを元気に笑顔で完走しました!

      ソウル国際マラソンは、日本から一番近くて参加しやすい海外マラソン

      今回のコラムからは、完走記としてその魅力をたっぷりお届けしていきます!今年参加された方も、来年参加しようと考えている方も是非お楽しみください!

      まずは、大会前日の模様からお伝えしていきます!

      ソウルまでは羽田から約2時間!あっという間に韓国に到着しました。そのアクセスの良さゆえ、大会前日の土曜日に訪韓し、日曜日にレースを終えて帰国するサラリーマンランナーの方々も多く、私の搭乗したソウル行きの飛行機は日本人ランナーだらけでした。特にランニングシューズ姿の乗客をみかけると「一緒に走るランナーかな?」と思って親しみが持てます!

      今回、私が一番心配していたことは気温です。「日本より寒いかな」と不安でしたが、ソウル滞在時の日中の気温は15℃~19℃!半袖でも走れるくらいに暖かかったんです!

      ソウルに到着した土曜日は、大会の選手村にある日本事務局でゼッケンを受け取り、説明を受けて、スムーズにホテルへ戻れました。

      夜ごはんはしっかり炭水化物を食べて、エネルギーを補給!(カーボローデイング:運動エネルギーとなるグリコーゲンを通常より多く体に貯蔵するための栄養摂取法)せっかくなので韓国の炭水化物を・・・と、街へ探しに行きました!見つけたのは「キンパ」という海苔巻きや「お焦げおかゆ」「海鮮チヂミ」です!大量に食べました!

      そして、最後にダンキンドーナツで買ったドーナツとマフィンをホテルで食べて

      「韓国式カーボローデイング」が完了しました!(笑)

      心身ともに準備は万端で、いざ当日!海外マラソンはホノルル、サイパン、バンクーバーに続き4本目の私。やはり海外マラソンは楽しみ半分、不安半分とドキドキしながらスタートの光化門へ向かいます。外は少し肌寒いくらいの春の朝の雰囲気。快晴が期待されます!

      スタート会場には7時頃に到着しましたよ!光化門でまず目がいったのは、大きな李瞬臣将軍の銅像!記念撮影で人気の李瞬臣将軍の銅像近くに日本事務局のテントがあり「おはようございます」と笑顔で声をかけてくれました!

      会場には2tトラックがいたるところにあり、ランナーの手荷物はそこに預けるシステムでした。今回の参加ランナーは約20,000名!もちろん韓国人が多いですが、会場には白人黒人アジア人・・・と世界各国のランナーが集まっていて、いろいろ国の言葉が飛び交っています。

      さすが!1931年から開催されている歴史ある大会です!海外メディアも揃って取材をしており、テレビのインタビューも受けちゃいました!

      スタート地点の光化門は王宮の城門

      光化門の両側には各国大使館などもあり、ソウルの心臓部なんです!びっくりしたのはそんなソウルのど真ん中のスタート地点なのに、特に大きな規制がなくいろんな人達が立ち寄れるようになっているんです!

      ゼッケンをつけたランナーだけでなく、見学する家族や、休日出勤するスーツ姿のサラリーマンも居ました(笑)さらには屋台を出して何か売っている人も。この屋台が案外便利で、忘れ物した韓国人ランナーは手袋や帽子を買っていました(笑)

      ステージでは、ハイテンションなDJやミニスカのチアリーダー達が、ダンスのような準備体操で会場を盛りあげます。やってみたら、ちょっと過激で息が切れてしまいました!(笑)

      出走直前までは、日本事務局で用意されたビニールジャンバーを着て暖をとります。一般参加者のグループ(スタート位置を分けたブロック)はA〜Eまであり、日本からの参加者はエリートランナーの真後ろのAグループでのスタート。

      エリートランナーのたくましい姿が見えます!

      午前8時00分。まずはエリートランナーたちがスタート!光化門の向かいにある大型ビジョンにエリートの走る様子を中継しているモニターも!もちろん車道にはランナーだけ。そこをいまから走ると思うと興奮します!

      しかし、もっと興奮していたのはスタート待ちの韓国人ランナーたち。モニターに映った韓国人エリート選手に向かって「ファイティン!」と叫び続ける!あと数分もすれば、我々も「ファイティン」と言われる側ですが・・・。

      スタート前から元気いっぱいの「ザ・韓国パワー」に魅了され、午前8時07分。

      いざ Aグループ出走!

  • 第6回 ソウルマラソンのトイレ事情
    • 前回の続きのまえに、今回走った

      ソウル国際マラソンのコースについてお伝えします!

      ソウル都市部の中心を走るコースは、標高差が少なくほとんどがフラット。私も息を切らさずに、ソウルの観光名所を楽しむことができました!

      スタートするとすぐに有名な「南大門」が目の前に!その後、清渓川(チョンゲチョン)沿いに、西から東、上流から下流方向へと走り、折り返してまた上流へと向います。清渓川沿い約10kmの区間を走り抜けると、観光名所の「東大門」そして朝鮮時代の王宮が出てきます。

      コース後半のちょっと苦しくなった35km地点では、漢江(ハンガン)にかかる蚕室大橋(チャムシル大橋)を渡ります。川幅が1km以上もある雄大な漢江を眺めながらのラストスパート!目指すゴールは五輪マークがまぶしいオリンピックスタジアム!

      スタートからゴールまでおもいっきりソウルを満喫できる42.195kmです!

      制限時間は5時間。日本の都市型大会に比べるとすこしハードな大会ですが、沿道には応援の人がいっぱい!「ファイティン!(ファイト!)」とひっきりなしに応援してくれたので、笑顔で快走出来ました!

      それでは前回の続き...

      3月16日 8時07分 スタートを告げる号砲で「わーっ」という叫び声とともに約2万人の市民ランナーが走りだしました!

      レースが始まってすぐの3km地点には南大門がでてきます!予想以上に大きな造り・・・立派です。

      そして7.5km地点を過ぎると、清渓川沿いのコースへ!今は市民の憩いの場になっている清渓川。都心を流れる小さな川に沿ったコースは、景色が開けていて走っていても爽快です!さらに朝なので空気もさわやか。

      清渓川の折り返しポイントを越えて、と・・・ここでトイレに行きたくなった私。早速コース周辺の飲食店を探すことに!というのも、大会スタッフの方に「トイレは街の飲食店やガソリンスタンドでも貸してくれる」と聞いていたのです!

      コース沿いの韓国料理店を発見し、いざ店内へ。
      ※コース沿道には5kmおきに仮設トイレの設置もございます

      覚えていた韓国語「ファジャンシル ルン オディエイムニカ?」
      (トイレはどこにありますか?)

      というと、店員のおばさんは「あっち」という感じでトイレの方向を指さし、快くトイレを貸してくれました!しかし、用を足していると「ドンドンドンッ」と扉をたたく音と、韓国語で何か言っている声が・・・。そして、なんとノブがガチャっと回り、目の前の扉が開きました!

      私はまさかの思わぬ状況に「ドン引き」していたのですが、おばさんはトイレットペーパーを手渡しして去っていきました。困るだろうと気がついて、持ってきてくれたんですね!嬉しいのやら恥ずかしいのやら・・・

      用が済んだ後には、飴を頂き、握手もしてくれました。至れり尽せりの温かいサービスを受けましたよ!

      まさに韓国でしか体験できない「マラソン大会のトイレ事情」

      そして心も身体もすっきりしてコースに復帰しました!

      さぁ、清渓川沿いのコースを抜けて、見えてくるのは「東大門」!そこを越えれば、20kmそしてハーフの通過となります。そこで出てきたのは、待っていました「給食」なのですが・・・

      それは予想もしなかった「給食スタイル」だったのです。

  • 第7回 ついにゴール!完走しました
    • 20km地点の給食で出てきたのは...

      チョコパイとバナナ!

      チョコパイはいわゆるロッテの「チョコパイ」や森永の「エンゼルパイ」のようなものです。

      給食を楽しみにしていた私は、いざチョコパイの山に手を伸ばしました。すると!ボランティアのおばさんが大きな声で韓国語を喋りながら、私の口にチョコパイを入れてきたのです。予想もしないおばさんの行動に、私はまたもや唖然・・・。

      なんと、口にチョコパイを咥えさせるのがおばさんのサービスだったんです・・・

      口にチョコパイ、手にもチョコパイ・・・2つのチョコパイでパワーをチャージしてハーフ地点へ!

      コース後半は、ソウルの東部エリアへ。ソウル中心街と比べると、落ち着いた雰囲気がありましたが、沿道の応援者は多く、韓国の伝統的な太鼓や舞を披露していたり、地元の学生たちが横断幕を掲げ「ファイティ~ン!」と声を合わせて叫んでいたりと、本当に飽きないコースでした!

      後半は少し傾斜もありますが、苦しむほどではありません。坂に気がつかないこともあるという程度のゆるい傾斜です。

      そして、少しずつ足の疲れも出てきた35km地点。

      見えてきたのは蚕室(チャムシル)大橋。

      有名な漢江にかかる橋です。この橋は、すこし風が強く、川幅が予想以上に広く(1km程度)、まさに「力の出しどころ」でした!どうにか橋を渡りきると、可愛らしい遊園地の乗り物が見えてきました・・・ そうロッテワールドです。賑やかな街並みが近づいてくると・・・ いよいよ応援の声も大きくなってきます。

      ゴールに近づいてきた感触をうけながらラストスパート!そしてついに五輪のマークが見えてきました。オリンピックスタジアムのゲートをくぐり、競技場のトラックをぐるっと一周。

      そして、多くの声援をうけながらついにゴール!!

      ゴールのタイミングで時計の針は13時過ぎ!制限時間は5時間(ウェーブスタートで最終のスタートグループのランナーが出走してからのカウント)なんですが、たくさん写真も撮りながら、トイレも2回、売店に1度寄ってもちゃんとゴールできました!

      ゴール地点では、完走の喜びが爆発してか、皆テンションが高かったですね!抱き合って泣いている韓国人ランナーや、水を頭から被っているランナーもいて、

      やはり最後の最後まで“熱い国”だなぁ!

      と感動してしまいました!

      そしてゴール後の会場では、至れり尽くせりのサービスと、腹ペコの私を満たしてくれた韓国料理が・・・

  • 第8回 ゴール直後から宴会
    • 完走した私は、お水やバナナ、お菓子などをボランティアの方から受け取り、いざ完走メダルを頂くエリアへ向かうと・・・。

      なんと・・・通路の脇で「宴会」が!

      しかも、走り終わった人たちが輪になって、マッコリや焼酎をがぶがぶ飲んでいます。

      宴会の主催者は、各ランニングクラブだそうで、各クラブでテントや「お酒の入った樽(桶)のようなもの」まで会場に持込み、ここぞとばかり「飲んでやる!」という雰囲気で騒いでいました!

      私もその宴会に誘われましたが「まずメダルをもらわなきゃ」と通路を先に進みました。

      が、今考えると、とっても楽しそうな宴会だったので、参加しておけばよかったなと少し後悔しています・・・来年こそは!

      そして、待ちに待った完走メダルをゲット!

      これまた元気な韓国人の女の子たちが、ニコニコ笑顔で完走メダルを首にかけてくれました。日本事務局にて預けていた荷物を受け取り「お疲れ様でした~」なんて言いながら、ゴール会場へ・・・!

      ゴール会場のオリンピックスタジアムには、大会の協賛企業など関係団体のブースはもちろんですが、地元のボランティアの方々がいろいろなブースを出店しています。

      私は楽しみにしていたマッコリサービスへ!そこでは、地元ランニングクラブの有志の皆さんが、マッコリやお餅、コーヒー、チゲなどを無料で配ってくれていました!感謝しながら美味しく頂きましたよ。

      帰ろうとしたら、なにやらまた美味しそうな匂いが・・・!屋台が出ているんです!

      さっき食べたはずが、またおなかが空いてきて、トッポキとおでんを購入。すると、隣に並んでいたランナーの方が私の10倍くらいの量のおでんを買い占めました(笑)

      「先に買っておいて良かった~」なんて思っていたら、その屋台に仲間のランナーたちがどんどんと集まってきて、屋台を中心に宴会がスタート!(笑)

      屋台で突如始まった宴会は一瞬にしてすごい盛りあがり!

      走り終わってどんなに疲れていても、パワー溢れる“熱い”韓国人ランナーたちでした。と、こんな感じで、疲れも吹き飛ばすほどのサプライズに何度も出会い、会場を後にしました。

      ちなみにレース中には、いろんな人と出会いました。スパイダーマンの格好をしたランナーや、韓国の民族衣装を着たランナー・・・他にも「縄跳びおじさん」という呼び名で有名な

      「縄跳びをしながら42.195km走る人」が走っていたそうです。

      残念ながら私は「縄跳びおじさん」には出会えなかったのですが、フルマラソンを飛びながら、回しながら走るのは立派です。

      コスプレ等のパフォーマンスや沿道での応援も驚きがありましたが、はじめてのソウル国際マラソンに参加して、一番印象として感じたことは、

      韓国人ランナーが潜在的に持つ“熱さ”や“パワフルさ”です!

      その力に背中を押されながらゴールできたのは間違いありません!

      そして、大会前後でもいろいろな体験、感動をしてきました!グルメやジョギング、エステにお買いもの・・・。もちろん、このコラムでお伝えしていきます・・・次回をお楽しみに!

  • 第9回 五輪公園と仙遊島公園
    • 2014ソウル国際マラソンを思いっきり楽しんだ私ですが、まだまだ走り足りないとソウル市内のランニングコースを探索してみました!大都市ソウルでも走れるところがたくさんあります!

      ということで今回「完走記その5」と次回「完走記その6」では、私がレース前後に走った

      ソウルのおすすめランニングコースをご紹介していきます!

      まず、私がレース前日に訪れた「ソウルオリンピック公園」。最寄り駅は地下鉄5号線「オリンピック公園」または地下鉄8号線「夢村土城」。

      1988年の夏に開かれたソウルオリンピックですが、この「オリンピック公園」は、五輪開催を記念して1986年に造られたんだそう。6年後の2020年にはオリンピック・パラリンピックが東京にやってきますから、東京都民としても要チェックですよね?!

      東京ドーム30個分!広大すぎる!ソウルオリンピック公園

      足を運んでみてびっくり!ものすごく広いんです!敷地総面積はなんと438,000坪!
      東京ドームが30個分です(笑)

      公園内にはコンビニや美術館、レストランもあります。それだけ広い公園だけあって、もちろんランナーも結構いましたし、サイクリング、ウォーキング、ストレッチと、地元の人たちもそれぞれのスタイルでスポーツを楽しんでいました!園内各所に五輪の名残があり、盛りあがったであろう当時のソウル五輪をイメージさせます。

      ジョギングコースは1km〜3km程度まで自由に選ぶことができる周回コースとなっています。私はレース前日に3kmくらいの軽いジョギングをしました。

      ちなみに、一緒に参加する日本人ランナーと2列に並んで会話しながら走っていたのですが、その様子が韓国人にはとても珍しいようで、地元ソウルの健脚家たちにじろじろ見られながら、ガンガン抜かされていきました。

      「一緒に景色を見ながら、会話しながら走る」=「FUN RUN」は、日本独特ランニングの楽しみ方なのかもしれません。

      ランニングコース自体は、道幅が広く平坦で走りやすいコースですから、どんなにランナーがいても衝突はありません。広くて安全な立派な公園でしたね!

      ドラマやCMの撮影でも人気の仙遊島(ソニュド)公園

      さて続いては、ソウルの真ん中にある可愛い島をご紹介!地下鉄2・6号線「合井駅」から、漢江にかかる楊花大橋を渡ると・・・仙遊島という小さな島があります。その島にあるのが仙遊島公園。もともと、漢江(ハンガン)にある仙遊貯水池施設を改造して作られた、リサイクル生態公園だそう。

      浄水場跡にできた公園のため、浄水池でスイレンなどを育てていて、緑と水が綺麗な公園です。スイレンや鮭の生息地としても活用されています。

      また、ソウル市指定の撮影名所として、ドラマ・映画・MVの撮影地としても人気の公園です。ここにもコンビニやカフェテリアがあり、ひと休憩できました。周回の歩道を走ると約1km弱の距離。少し細い道もあったのでゆっくり走りました。

      感動したのがアーチ型の「仙遊橋」

      公園入口からまっすぐ島の先端へと進むと到着するのが「仙遊橋」と呼ばれるアーチ型の橋です。

      漢江を中心に明洞(ミョンドン)側と江南(カンナム)側を眺めることができ、まさにソウルの中心にいるといった気分でした!

      夜にはカラフルなライトラップがされて、公園からの夜景も評判だそう。次回は夜ランで訪れたいですね!

      今回、地下鉄2・6号線「合井駅」から「仙遊島公園」へ渡り、公園を1周した後に2号線「堂山駅」へ向かうコースを走りました!漢江を2回渡るコースなのですが、どの橋も歩行者用通路がきちんと整備されていて、難なく走ることが出来ましたよ。

      とくに「堂山駅」の高架(下には車道がある)から見える国会議事堂は圧巻でした!
      お近くを訪れた際は、

      ぜひこのコースでFUN RUNしてみてください!

      なお、仙遊島公園の最寄り駅は、9号線「仙遊島駅」です。公園の自然美や造形などをじっくり楽しみたい方は、公園を中心にゆっくりランニングもおすすめです!

      ということで「ソウルオリンピック公園」と「仙遊島公園」。
      2つのおすすめランニングコースのご紹介でした!

      続きは次回・・・!

  • 第10回 漢江はサイクリング推し
    • 皆さん、こんにちは!「走るフリーアナウンサー」中島彩です。

      2014ソウル国際マラソンを思いっきり楽しんだ私ですが、前回に引き続き「ソウルのおすすめランニングコース」をご紹介していきます!

      ソウル市民のオススメ!漢江(ハンガン)公園

      ソウル在住のランナーにオススメされた「漢江公園」ソウル市内に流れる大河川「漢江」沿いの河川敷の公園です。

      驚いたのはソウルはランニングブームというより、サイクリングブーム?!

      公園には、川沿いにサイクリングコースが完備されていて、スポーツ用の自転車を、本格的に乗り回す人が大勢いました!それもそのはず、このサイクリングブームは国を挙げてのものなんです。

      実は一昨年、韓国を南北に縦断する自転車道路が、釜山からソウル・仁川まで開通。

      なんと、その距離702kmです!

      また、ソウルの地下鉄では自転車を持ち込み可能で、河川敷にはトイレはもちろん、コンビニや自転車を上げ下げするエレベーターまで完備されています!

      ビジネスから旅行までエコな自転車を使って移動しよう!という計画だそう・・・。さすが、壮大なスケールでスポーツ文化を創る韓国のパワー!

      そんな立派すぎるサイクリングコースの横をちょっと失礼してランニング!サイクリングをするおじさま方は「ピンクのウエアで走る女性ランナー」が、よっぽど珍しいのか、かなり注目されていましたね!

      といっても、サイクリングをする方々のウエアも相当派手ですが(笑)河川敷のコースは、平坦で走りやすく、右手には明洞(ソウルの繁華街)左手には、江南(ここ最近急スピードで開発されているビジネス街)が見える絶景のコースです。そんな風景を楽しみながら走っていると、ランナーには嬉しいスペースを発見!

      無料で使える筋トレとストレッチのマシンです。

      手動(電気は入らず人の力で動かすタイプ)ではありますが、運動前後のアップやダウンに使えますね!日本にはランニングコースはあってもマシンなどは有料のことが多いのでありがたいですね。

      韓国でサイクリングを楽しむ人が多いように、日本でもランナーが増えています。東京から大阪までのコースとは言わずとも、こういう「国を挙げて」の大規模なコースができるとすれば魅力ですよね!

      ところで、どうしてランニングする人があまりいないのか、ソウルのランナーに聞いてみました。

      「空気がね・・・ジョギングは、たくさん息をしないといけないから、排気ガスを吸い込むイメージがあるんじゃない?」とのこと。たしかに、ソウルは日本よりホコリや排気ガスが多く、すこし濁った空でした。

      ただ、将来的には、昨今のサイクリングブームや環境啓蒙活動などで、排気ガスの削減や環境改善が進むはずです!こんなにスポーツを愛する韓国人は・・・

      きっとランニングにはまること間違いなし!

      ・・・と勝手に思った私でした!だってそれくらい立派なサイクリング(&ランニング)コースだったんですもの!以上、ソウルのおすすめランニングコース「漢江公園」のご紹介でした。

      日本の健脚家の方に、ぜひ釜山からソウル、そして仁川へのコースのランをトライしてもらいたいですね!

      さて、今回、大会本番の42.195kmだけでなく、レース翌日にもソウル市内のいろいろなランニングコースを走りまわった私。どこからそんなパワーが・・・?と思われる方がいるかもしれません。

      そのパワーの源は、疲れを吹き飛ばす美味しい韓国料理に?!

      ということで、次回のコラムでは、ソウル国際マラソンに来たなら絶対食べたい韓国グルメをご紹介!

  • 第11回 韓国グルメ大満喫
    • 3月16日(日)に行われた2014ソウル国際マラソン完走。その後、ソウル市内を思いっきりランニングして観光しました!走るとお腹も空きますよね!?ということで、今回はソウル国際マラソンの前後で、食べた韓国グルメをご紹介!

      朝はあっさり!ソルロンタン!

      朝ラン中もしくは、走り終わった後で、朝食として食べたいのが『ソルロンタン』。牛の肉・骨を長時間煮込んで作るスープ料理です!

      甘みのある白色のスープが身体に優しい味なんですよね。一緒に出てきたごはんをスープの中に入れて食べます!トウガラシが効いている料理が多い韓国ですが、ソルロンタンは、辛いのが苦手な日本人はもちろん、走った後の身体もそっと温めてくれる味で、気に入りましたね!朝のおかゆ代わりに、ぴったりです!

      おやつに意外?!「美味しい自家製パン!」

      韓国の街を走るなかで、何度も目にしたのが「パン屋さん」。もちろん各店で手作り。ソウル市内の路面店で、朝早くから開店しています。ヨーグルトやサラダ、コーヒーなども販売しています。

      驚くのは種類の多さ。50種類はあるんじゃないかと思うほど、いろんなタイプの菓子パンや総菜パンが並んでいました。肝心のパンの味は、割りとアッサリしています。価格はおしゃれパン屋さんなので(笑)150円~200円くらいしますね。

      日本のパン屋さんより、珈琲が美味しかったのが印象的でした!
      走った後の美味しい珈琲はアロマ効果で癒されますね。それが美味しいと走った達成感は、はかりしれません!

      疲れた後は、韓国ビールと甘辛デジカルビ!

      夕方走った後はシャワーで汗を流して、韓国産のすっきりとしたビールのお供に『デジカルビ』。甘辛たれに漬け込んだ豚カルビ肉のことです。味のベースは、しょう油、水あめ、唐辛子やコチュジャン、りんごや梨などの果汁などを混ぜ合わせた特製のタレ。しかも、それぞれのお店で味が異なるそう!

      あばら肉なので骨付き。焼きながら、ハサミで切っていきます。ニンニク、にらキムチ、サムジャンとともに葉野菜(サンチュ)で包んで頂きます!甘辛タレと香ばしいニンニク、辛いキムチが、本当にビールと合うんですよね!

      ほかにも、カルグッスやチャプチェなど、しっかり走った分カロリーを気にせずたくさん食べちゃいました。

      美味しいモノが少し安く、つまりお手軽に食べられる韓国だからこそ、食べる→走って消費→また食べる・・・と、ダイエットも気にしなくていい「韓国料理食べまくりラン」を楽しんだ私でした!

      走り終わった後は韓国式マッサージも満喫!

      ソウルの中心地、明洞(ミョンドン)にて韓国式マッサージを体験!オールハンドで60分みっちり施術して頂き、たったの1,500円。これなら毎日通えちゃいますね!

      ソウル国際マラソンを走り終えて、至福のグルメとマッサージも堪能しました。疲れもしっかり癒したところで、次回、完走記 最終回へ続く・・・

  • 最終回 ソウル国際マラソンはHOT!
    • 皆さん、こんにちは!「走るフリーアナウンサー」中島彩です。

      私は、3月16日(日)に行われた2014ソウル国際マラソン完走。マラソン前日当日そしてレース後も、ソウル国際マラソンでの体験をたっぷりお届けしてきましたが、今回が最終回です。とってもホットで濃厚だったソウル国際マラソン!
      醍醐味をあらためて振り返ります。

      1.コースのスペックが高い!

      韓国の中心地、大都市ソウルを丸ごと満喫できるのが、このソウル国際マラソン。朝鮮王朝時代の王宮や南大門、東大門などの古風な景色から、近代的でファッショナブルなビル街、五輪跡地の広大なソウルオリンピック公園まで、42.195kmを走りながら幅広く堪能できます!どこを走っていても退屈ゼロの、飽きないマラソンなのです!

      今や、東京マラソンの倍率は10倍、大阪マラソンは5倍というマラソンブームの昨今、ソウル国際マラソンは、隣国日本人にとって穴場です!

      コースの標高差が少なく、ほとんどがフラット。また道幅が広いので接触の危険も少なく、とても安全に走ることができました。5時間という制限時間が気になる方も、難易度の低いコースなので安心して参加できるはずです。

      そして、日本事務局からの参加者は、

      Aグループでのスタートということも、大きなメリットです

      一般的なマラソン大会では、4時間以内に走れたとしてもDもしくはE、Fあたりの後方のグループからのスタートです。

      通常Aブロックは、陸連加盟選手など選ばれたランナーのみですよね。ソウルでは、エリート選手出走後、日本人ランナーが先陣を切って、走りだすことが出来ます!

      このような好条件がそろうことによって見えてくるのが「自己ベスト更新」!私は取材や撮影などがあったため“5時間たっぷり使って”走りましたが、日本人ランナーの方のなかには、「自己ベストを10分も更新した!」「サブフォーを達成した!」という喜びの声も!

      2.日本から1番近い国際大会!

      飛行機でたったの2時間でソウル到着!また大会もソウル市内で開催のため、その利便さは国内の地方大会を上回ります!昨今、飛行機のチケットはとってもリーズナブルに手に入るのも嬉しいポイント!

      しかも、2014年大会からは、大会当日にゼッケンの引き換えが可能となったため(定員数はありますが)、当日入国 >> 出走 >> 当日帰国が可能!

      宿泊もリッチなホテルから24時間空いているサウナもあり、高級レストランからコンビニまでお店も多様と、日本とほぼ変わらない「大会前後の日」を過ごすことができるというのもポイント!

      「大会前は白米じゃないと!」というランナーも、「ゴール後は絶対ビール!」をいうランナーも、欲しいモノ・食べたいモノが必ず手に入るという素敵な環境です。

      便利に慣れている日本人ランナーが「不便」を感じない
      パーフェクトな街、ソウル!

      また「大会についてもっと知りたいけれど、韓国語も英語もさっぱりで!」というランナーも、日本事務局の方が質問や相談に対応してくれます!

      大会全体としても、84回という長い歴史だけあって運営のスムーズさはピカイチ!ノンストレスで参加できましたね!

      3.韓国人と共に熱くなれる大会!

      なにより韓国人は熱い!「ファイティン!(ファイト)」の声が、レース中、至る所で聞こえるという、パワーの溢れた大会です。ランナー同士はもちろん、沿道の応援にボランティアスタッフの方、そしてマスコミ陣と、ランナーを暖かく励ましてくれる存在が力になります。

      コースでは、女性が自宅から持ってきたエアーサロンパスをかけてくれたり、地元の小学生が手作りのバナーを持ち、飴を差し出してくれたり・・・人情・愛情たっぷりの韓国の人!

      その熱さは、日本のどの大会でも感じられない雰囲気。マラソン後半に出てくる疲れも痛みもふっとびます!

      韓国人の素直な気持ちを受け取ると、心から「ありがとう!頑張ります!」と伝えたくなります。

      この3つだけでは伝わらないくらい、魅力たっぷりのソウル国際マラソン。海外マラソンでありながら、温かい雰囲気で、スムーズでノンストレスの大会はこれだけです!

      常連ランナーの方も、初参加の方も、今回は参加できなかった方も、来年も要チェックですね!皆様のランニングライフに

      新しいページを作ってくれるに違いありません!

      最終回まで「走るフリーアナウンサー中島彩」のコラムを読んでくださった皆様、ありがとうございました!ソウルにて「ファイティン!」と、声をかけ合えることを楽しみにしていますね!

過去大会にご参加頂いたランナーの皆様からの体験記

  • 2011ソウル国際マラソン完走記 感動と善意をありがとう土岡 直樹 さん
    • 今年で5年連続出場となったソウル国際マラソン。今回は、マラソンの奥の深さと韓国の人たちの温かさなど今までの4回とはまた違った感動をもらった素晴らしい大会となりました。

      2007年大会に、母の韓国語学習の実戦練習も兼ねて出場したのがきっかけで、その後初サブスリー、自己ベスト達成など、私にとってはとても相性がいいレースで、コース・沿道の応援・運営方法なども、とても気に入っているこの大会。今回も去年の大会の帰りに今年のホテルを予約し、1年間ソウルを目指して練習をしてきました。

      そして、いよいよレースに向けて仕上げに入った3月11日。巨大地震と津波が東日本を襲いました。

      私の地元でも名古屋国際女子マラソンは中止、ソウルと同じ日程で開催予定だった板橋マラソンも中止と、日本は自粛ムード。自分自身もこんな時期に、家族を残して韓国に行ってマラソンなんてやっていていいのだろうか?と言う気持ちも湧いて来て、非常に複雑な気持ちでした。

      しかし、出場したい気持ちに変わりは無く、行く以上は走れない人の分まで、しっかり自分の力を出し尽そうと言う気持ちで今回の大会に臨みました。

      今回は初めて走友のご夫妻と一緒にソウル入りしました。前日の受付で日本人専用デスクに行くと、走友の知り合いのランナーもいて、海外マラソンの緊張を解きほぐしてくれます。

      毎年ソウルへの日本人参加者が徐々に増えていることを感じますが、そうかといってホノルルのように、日本人ばかりと言うこともないので、このあたりが丁度いい感じがします。

      また、ソウルマラソンではサブスリーをすると「名誉の殿堂」に入れて頂け、ゼッケンもゴールドゼッケンを貰えるのですが、今年初めてそれを頂き自然と気合が入ってきました。
      ※現在は「名誉の殿堂」は韓国人のみの特典となっています。

      そしていよいよレース当日、今回は5年目で初めて雨のレースになりました。8時スタートに合わせ、早朝に食事にホテルから出ると霧雨の様な雨が降ってきました。しかし、意外に温かくこの程度の雨と気温ならむしろ呼吸が楽でいいレースが出来そうだとこの時は思っていました。

      ところが、スタート時間が近づくにつれて段々寒くなってきます。この大会では、スタート位置で脱いだウェアが寄付に回るので、直前まで防寒着を着て置いて行くことが出来るのですが、スタートが近づいてこれを脱ぐと思わず震えあがりました。

      そして、いよいよスタート。ここで思いもよらぬことが・・・

      スタート前に「日本の大地震の被害者を悼み、全員で黙祷を捧げます」というアナウンスが入りました。

      スタート前に2万5千人が日本のことを思って黙祷してくれる。日本と韓国の間にある複雑な問題は別として、祈りを捧げてくれたことに胸が熱くなって、涙が出て来ました。

      今回レース中も、日の丸や『がんばろう日本』などと書いたシャツで走っていた日本のランナーがいましたが、沿道の方はその姿を見ると「イルボネ(日本人)ファイテー」と声援を送ってくれました。また、沿道のあちこちに『がんばれ日本』と書かれた看板などもあって、ありがたさに胸をうたれました。

      さて、レースの方ですが、初めの5kmは19分43秒で入りましたので、少しは身体が温まって来てもいいのですが、なかなか温まりません。それどころか、10kmを過ぎると手袋が濡れて手がかじかんで来て給水も取りにくい状況でした。

      そして、12km過ぎに清渓川を折り返してしばらくすると、脚の動きが明らかに悪くなってきました。そこに後ろから、2時間50分ペースランナーが追い付いて来て、その集団が抜いて行きます。何とか付こうと思いましたが、身体が動いてくれません。

      「こんなところからこんなんじゃヤバいぞ」と思いながら、何とか自己ベストだけは出したいと歩を進めました。ところが、今度は20km過ぎに第2のピンチ。給水を取ると胃が痛くて吐きそうになりました。恐らくお腹が冷えて胃の働きが悪い所に、冷たいドリンクがいけなかったのでしょう。25Kmの給水でも同じような状況でしたので、ここからは給水を取らずに行こうと考えました。

      30km過ぎには段々ペースが落ちて来て、大好きな35kmからの漢江を渡る蚕室大橋を渡る所もまったく余裕が無く、もうだめかと思いました。

      しかし、沿道の応援とゴールドゼッケンをもらっているプライドと日本の大会が中止になって走れない走友に恥じない走りをしようと歯を食いしばって走りました。そしてゴール、何とか2時間59分08秒でゴール。ガタガタ震えてのゴールでした。

      今回は完全に雨を甘く見た自分自身の寒さ対策の失敗で一つ勉強させてもらいましたが、来年は必ずリベンジしにまたここに帰って来ようと決意を新たにしました。

      今回は雨で寒く、厳しいレースで身体は震えあがりましたが、韓国の皆さんの善意に心が温かくなったレースでした。6回目のソウル国際マラソンはどんな感動が待っているのか?今から楽しみでなりません。

  • 2011ソウル国際マラソン完走記 ソウル国際マラソン体験記緒方 清子 さん
    • 2011年3月18日、仁川国際空港に到着。ドキドキの単身Seoul旅行の始まりです。

      これまで海外マラソンに参加したことはありましたが、完全な単身旅行は2度目。それも英語圏でない韓国、言葉もまるで出来ないのに、自力旅マラソンのスタート。期待と不安が入り混じった旅が始まりました。

      スーツケースを押しながら、空港鉄道と地下鉄を乗り継いでホテルに到着した時は、一仕事を終えた気分。明日は受付だ・・・と、受付会場が遠くなったことに不満を感じながらも、何とかたどり着かねば・・・と自分に全てがかかっている責任感。色々考えながらも布団に入り、Seoul1日目は無事終了。

      翌19日、ホテルで朝食をすましてから、明日のスタート会場の下見を兼ねて、歩いて光化門へ行きました。快晴でとても気持ちよく、街の雰囲気を感じながら、デジカメ片手に軽い観光です。午後に受付のグランドヒルトンに向かいました。ホテルのバスを待つこと数十分、少し疲れましたが気長にバスを待ち、ゼッケン等の一式を手にすると、明日走るんだ!・・・という気持ちになりました。

      20日大会当日、残念ながら朝から雨。こんな時は予報が当たるんだ~と思いながらも、走るからには楽しまねば・・・と気持ちを切り替え、レインコートを着て会場へ。

      会場が近づくにつれ参加者がいっぱい、ランナーであふれてました。スタート会場には7時頃には着いたものの、雨の降る中ウロウロする気にもなれず、初めは日本事務局のテントにいました。

      手荷物を預けて時間をもてあましたものの、雨を避けるために近くのお店の軒先で待機。周りはほとんどが韓国人のランナー。飛び交う言葉が全く分からず、そんなことも気にせず、韓国にいるんだ~と改めて実感。早めにトイレに行ったものの、雨で気温も上がらず寒さで再度トイレへ。今度は結構並んでおり、時間が気になりながらも最後尾に。

      せっかくのAブロックスタートでしたが、ブロックへ移動したのが遅かったので、最前列とは行かずブロックの中ほどあたり。待っている間に寒さでトイレに行きたい気分になりながらも、気分を紛らわせるために周囲を見たり、気持ちを大会に集中させようとひたすら良いゴールシーンをイメージ。

      スタート前のアナウンスはまるで分からなかったのですが、震災で黙祷することだけは分かりました。震災の影響で参加出来なくなった友人の分も楽しく走ろう!!と心に誓ったのでした。

      スタート時間よりやや遅れてスタートの合図です。大きな大会でこれほど前からスタートしたことがなく、嬉しいようなドキドキ気分。

      風船をつけたペースメーカーを探しながらも、自分のペースで走ろう!と普段通りのリズムで走り出しました。

      雨で足元が気になりましたが、ソウルの街中を走れるのはとても気持ちが良く、南大門、宿泊しているホテルがある鐘路、東大門、走って観光している気分です。

      キロ表示等もきちんとあり、しっかり運営されているのはやはり歴史ある大会なんだ・・・と思いました。蚕室大橋を渡る頃には足が重くなり疲れを感じましたが、最後までしっかり走らねば・・・と自分に言い聞かせ、ひたすらゴールへ。ゴールがオリンピックスタジアムというのは、気分がいいです。東京マラソンのゴールは少し淋しく、やはり競技場ゴールはいいな~と両手を上げてゴール。自己ベスト更新とは行きませんでしたが、気持ち良く走れた42.195Kmでした。

      走り終わってゴールの記念写真を撮ったり、参加賞などを受け取ったりしている間に雨は上がりました。着替えをすませて帰ろう・・・と地下鉄の駅に向かいたいものの表示もなく、少しとまどいましたが、何とか駅に到着。ホテルにたどり着くまでドキドキの連続です。

      列車に乗って路線図を見ていると、持っていた荷物を奪い取られそうになり、座っていた人(荷物を奪った人)を見ると、荷物を持ってあげる・・・という感じなのですが、一言声をかけるでもなく、いきなりだったのでびっくり!言葉も出来ないとはいえ、文化の違いに少しとまどいながらも、おばさんの行為に甘えて荷物を持って頂きました。

      その時、隣に立っていた若者が話しかけてきたのですが、お互い言葉が出来ず・・・おそらく「走ったの?」「どのくらいでゴールしたの?」と言っている感じだったので、うなずきながら、指を4本しめしました。(細かいことはいいか・・・と。)彼は親指を立ててGood!という表情を。話せたら・・・と海外マラソンに行くたびに思うのですが、今回も強く思った瞬間でした。その後荷物を持っていたおばさんが席を移動するから座れ!というジェスチャーをし、座らせてもらいました。

      ハラハラ・ドキドキの単身Seoul旅マラソンでしたが、楽しい3泊4日でした。また、走りたい・・・次こそ自己ベストで・・・と思った私の2011ソウル国際マラソン。いつの日か、また走りたいと思える大会でした。

  • 2011ソウル国際マラソン完走記 はじめての海外マラソン林 健児 さん
    • 2011年3月20日午前7時45分。夜明け前から降り始めた雨がビニールカッパを伝って、帽子のつばからリズミカルに足元へと落ちていく。

      周囲の会話も、スピーカーから流れるアナウンスもさっぱり判らない。「ここ(ソウル)へ来てしまった」

      4ヶ月前。前の職場の気の合った仲間が集まった。神戸元町。昔ながらの異国情緒あふれる街。

      店は、なぜか韓国家庭料理。小さな店のちょっと大きなテーブルに8人ほどが集まって、昔話や近況報告で盛りあがっていた。

      「課長、今年はどこ走るつもりですか。」昔の部下が聞く。「篠山(篠山ABCマラソン)走ろう思てんねんけどな。」ビールを空けながら答える。

      「なに言うてんの、もう受け付け終わってますよ。」「えっ!!」最近のマラソンブームで、有名な市民マラソン大会は、申込期限を待たずに受け付けが終了してしまうことが多くなった。

      その日の夜更け。ひとりで、自宅のデスクトップパソコンの前でキーをたたいていた。酔い心地の中で、パソコンの画面を覗き込む。やっぱり、篠山は終了か。ほかの国内マラソンも検索してみる。

      「U-n!おもろないなぁ。」そんな中で、なぜか海外レースの画面がヒット。「ソウル国際マラソン!?」酔った思考回路の中で、翌日目覚めても、その記憶だけはしっかりと残っていた。 数日後、私は、迷うことなくソウル国際マラソンにエントリーしていた。

      再び、レース前の喧騒。突然、スピーカーから日本語が流れる。

      「東日本で発生した地震で犠牲になった方々への黙祷を行います」

      「黙祷(ムクト)!」それまでざわついていた選手達の中に、突然、静寂が広がる。黙祷が終わると、再び、ざわめきの始まり、そして盛り上がりは絶好調へ達していく。

      「ファイブ!フォー!スリー!ツー!ワン!スタート!!!」一斉に集団が動き出す。

      日本事務局からエントリーした選手は、エリートクラスの次のAグループでの出発。スムーズなスタート。ただし、みんな速い。どんどん追い越されていく。

      コースは、2008年に不審火で消失した南大門の修復現場から始まる。巨大なテントに覆われた南大門を大きく左に旋回し、ソウルの繁華街、鐘路(チェンノ)に入っていく。そして、コースは、清渓川(チョンゲチョン)の河畔へ。

      ここは、李明博(イ・ミョンバク)大統領がソウル市長時代に、川の上に架かっていた高速道路を撤去し、市内に清流を取り戻した場所。今では、ここに高速道路があった証として、壊れかけの橋脚が3本だけ残されている。日本のガイドブックにも紹介されていない名所である。さらに、走り続けると東大門に差しかかる。このあたりが全行程の中間地点。相変わらず、雨が降り続ける。

      コース中は太鼓や鐘がならされ、沿道から「ファイティー!」「ファイティー!」の声援が続く。日本人の中には、震災「がんばろう」バッチを付けているランナーがいる。韓国人ランナーの背中にも「I pray for JAPAN」のステッカー。日本人として嬉しい。漢江にかかる蚕室(チャムシル)大橋を越えると、雨が上がり、晴れ間が広がってきた。ロッテワールドの前を通り過ぎると、コースはほぼ終了。

      ゴールは、1988年ソウルオリンピックのスタジアム。あのカール・ルイスが、フローレンス・ジョイナーが駆け抜けたトラックを、今、私が走っている。

      歓声の中、ゴールすると、地元の中学生がペットボトルを配ってくれた。「カムサンミダ(ありがとう)」片言の韓国語は通じただろうか。タイムは4時間46分。少しレースを楽しみ過ぎた。「それも仕方ないか」

      初めての海外マラソン。心やさしい韓国のみなさん、日本事務局のみなさん、本当にありがとう。「また、ここ(ソウル)に走りにこよう」と心に決めた。

  • 2010ソウル国際マラソン完走記 GO GO SEOUL !!菅野 敦子 さん
    • 2010年3月21日。定刻8時より10分ほど遅れて、ソウル国際マラソンがスタートした。約2万8000名のランナーの先頭は招待選手や登録選手の属する「名誉の殿堂グループ」

      そこから5分置きにレベル別にA~Eグループのランナーがスタートする。

      私は、日本事務局特典で今年もAグループでのスタートだ。日本だったら決して身近に見られないサブスリークラスのランナー達に囲まれて、「おおお~。シューズにクッションがないぞ~(私はウルトラ仕様の寛平ちゃんモデルなのに)」「皆、ランニングに生足だぁ(走り出しは、気温2~3度で風あり。私は防寒着+ゴミ袋着用)」などと、嫌がおうにもテンションがあがる。

      そして、昨年のソウル国際マラソン参加時に思いを馳せる。昨年は人生初のフルマラソン。マラソンを始めて1年。ハーフしか走ったことがなく、7~8分/kmペースの私が5時間制限の大会(しかも海外)に参加するなんて無謀だと周囲に言われながらの参加だった。

      でもマラソン歴は短くても、韓国語学習歴は8年になる。渡韓も20回以上。

      せっかくマラソンを始めたんだし、大好きな街ソウルを今までとは違った角度から眺めてみたいと思っての参加だった。

      昨年は、20km地点で靴紐がほどけ、35km地点では足が上がらなくなり、しんどくて蚕室大橋が涙でかすんだ。なんとかゴールできたとき感動でわんわん泣いた。今年もあの感動を味わいたい、そんな思いを胸に、さあスタートだ。

      まずは、東大門エリアを順調に進む。ここで何人かのランナーに同じ質問をされる。「かばんに何が入っているの?」ソウル国際マラソンはオールフラットでスピードコースだからなのか、韓国人ランナーがそうなのか分からないが、何も携帯せず走るランナーが多い。

      なので、私の背負ったランニング用リュックに皆さん、興味津々らしく、声をかけてくる。「おやつが入っているんですよ」と答えると皆さん、「へぇー」と驚いたような反応。

      また、走っているとギャラリーから「黄色、がんばれ!」の声も度々いただいた。

      これは黄色のウインドブレーカーを着用していたため。これ昨年は「サングラスがんばれ!」だったんだよなぁ(笑)。お国柄なのか応援も日本とは少し違うようだ。ギャラリーの声に「ありがとう!」と元気に答えつつ前進。

      そんなこんなで、20km地点。エイドでお楽しみのバナナとチョコパイをいただく。丸々1本バナナをくれるのは、なんとも大らかで韓国らしいところ。ボランティアのおばちゃんが「がんばりなさいよ」とバナナをポンと手渡してくれる。チョコパイもまるまる1個がかごに山盛りだ。私もチョコパイ片手にバナナにかぶりつく。

      でも今年はバナナが半分にカットされていたり、皮がむかれていたり。景気低迷の影響か?などと余計な心配をしつつ、地元ランナーとここでも「生き返りますねぇ」と交流し、再スタート。

      35km少し手前。ソウル国際は民族舞踊団やチアガールの応援も結構多いが、なぜかここでは大音量マイクで激励するおじさんと遭遇。

      「皆さん、ここまでよくがんばりました。でもここからまた新たな気持ちで再スタートしましょう」みたいなことを延々繰り返している。

      うーん。ここでまた新たに、って言われても。足はガクガクだしなぁ、と苦笑しつつ、因縁の蚕室大橋へ。蚕室大橋は東京でいったらレインボーブリッジといったところだろうか。

      今年は泣かずに速歩ペースで橋を渡る。眼下に広がる漢河はエメラルドグリーン。橋の向こうには富裕層のベッドタウンらしく高層マンションが立ち並ぶ風景。漢河をはさみ、歴史と伝統ある河北地区から、新しい文化の発信地河南地区へ。約2kmの橋を渡れば、さあ、ゴールは間近だ。

      しかし気持ちとは裏腹に疲労はピーク。とぼとぼ走り、歩き、また走り、を繰り返す。4時間半のペースメーカーにとうとう追い抜かされてしまって、完走は無理だと心が折れ始めた。そんな私に渇を入れてくれたのは、韓国人ランナーだった。

      「歩くともっと辛い。走れ走れ」追い抜かしていくランナーに何度となく声をかけていただいた。

      でも、これ、もしかしたら、Aグループのランナーがそんなところを走っている=故障した、と思って声をかけて下さったのかもしれないけれど(苦笑)。

      結局40km地点でエネルギー切れの前兆があり、持参した菓子パンを齧ったが、そこからゴールまでは一気に走りぬいた。記録は制限時間いっぱいの4時間50分。

      昨年の4時間30分より遅れたけれど、地元ランナーやギャラリー、ボランティアの方々との一体感があり、大満足だった。Go!Go!Seoul!!今度は本当に完走するよ、と心に誓って帰途に着いた。

  • 2010ソウル国際マラソン完走記 初マラソンでサブスリー達成西林 玲 さん
    • 初マラソンを「2010ソウル国際マラソン」に選んだ。

      私は学生時代、陸上部に所属していた。強豪校ではなく同好会のようなものではあったが・・。ソウル国際マラソンとの出会いは昔に遡る。2002年3月。自宅でTVを見ていると「東亜マラソン(ソウル国際マラソン)」が中継されていた。

      この大会についてよく知らなかった。が、ゲルトタイス(南アフリカ)やレオーネ(イタリア)など、世界で有名な選手が招待されておりハイレベルな大会に見えた。そこには日本から藤田敦史選手が出場していた。このレースが圧巻。当時の日本男子マラソン界は、タイムの良い選手はいたものの世界大会では奮わないことが多く、停滞に入ったように見えた。

      東亜マラソンで、藤田選手は圧巻の走りを見せる。有力選手を次々に振り落とし、最後まで追いすがるスペインの選手を突き放し、優勝してみせたのだ。

      私は日本男子マラソンが強かった頃にライブで見ていない世代である。この藤田選手が見せた走りは、強く頭に残り、いつか藤田選手が出たこの大会に出てみたい。そう確かに思った。

      その年の3月に大学を卒業。まったく走る機会がなくなってしまった。時々大会に出てみるものの、練習していないから結果が出ない。なかなか日常的に続かない。そんな繰り返し。7年経ったある日、妻が「韓国に行ってみたい」と言った。何故か瞬時に「ソウル国際マラソン」が頭に浮かんだ。

      「旅行ついでに出場してみるか」3月の連休に旅行を設定し、大会にエントリー(日本語HPがあったのは幸い)。私は初マラソンなのでまずは「サブスリー」に目標設定してみた。自分のなかでの憧れの大会だったこともあり、海外で走るんだから・・と練習は意外とスムーズに進んだ。

      韓国出発の日がやってきた。まずレストランに行くと必ずキムチが出てくることに驚き。しかもおかわり自由。料理もおいしい、辛いものも多い。だんだんと胃がもたれてくるようになり少しマラソンが不安になる。

      「何で楽しい旅行なのにフルマラソンにエントリーしたんだ?」と本末転倒な思いも過ぎる(笑)

      大会前日にソウルプラザホテルでナンバーカードの引き換え。ホテルに入ると、招待選手のケニア人ランナーがたくさんおり、興奮。みんな走るために生まれてきたような惚れ惚れするような身体である。プログラムを見ると、あのゲルトタイスも出場予定。もう39歳だそうだ。あのときTVで見ていた選手と走れるとは・・と感動した。

      大会当日、事件が起きた。スタート直前にランニング用の腕時計が電池切れになってしまったのだ。ものすごい焦る・・。

      トラック競技ならともかく、長丁場のマラソンでペースがわからないというのは、不安である。ペースメイカーもいるとは聞いていたが、混雑しており見つけられない・・・。走りながら、ペースメイカーを見つけるしかないか?日本のレースなら要所で近場のランナーにタイムを聞くこともできるが、韓国人のランナーが周囲に多いようなので、それもしずらい。

      招待選手が10分前にスタートし、いよいよ一般ランナー(マスターズ)のスタート。スタート後、自分の体感ペースを信じ、歩を進める。結局ペースメイカーに遭遇することはなかった。しかし、ハーフの地点には大きな計時がされていたため、助かった。沿道の応援も「ファイティング!」という応援が一般的な声援のようだ。

      終始余裕のあるペースではあったが、後半が不安。ペースアップする気にはならない。半信半疑でずっと走っていた。間違いなくサブスリーではきている感覚だけは確かだった。 30km以降は脚に疲労がきていたが、いよいよゴールへ。

      競技場に入ってから、1周する。ゴール地点にタイマーがある。チラっと確認すると、「3時間6分・・」うわっ。6分も既にオーバーしている?走っている最中は、目標タイムより遅れているとは微塵も思わなかった。大きなアップダウンもない。ペース感覚が狂っている!?絶望しながら3時間7分ちょっとでゴール。

      「やってしまった・・」と引き上げようとすると、「サブスリー」のペースメイカーが走って、丁度ゴールするところだった。

      そう。ゴールにあるタイマーは、10分先にスタートした招待選手の部からのタイム。無事にサブスリーが達成できたと、理解するまでに結構な時間がかかってしまった。そんなわけで、憧れの大会での初マラソンは、最後にちょっとした「ドッキリ」のある思い出が残るレースであった。

      ソウル国際マラソンは、ランニングを辞めかけていた私をもう1度、復帰させてくれた大会である。あのときに、偶然見ていた藤田選手の優勝。これがなかったら、出場することはもちろん、韓国での素晴らしい思い出や、経験はできなかったように思う。また、今後もソウル国際マラソンを私の中での大切な大会として、またこの大会に戻ってきたい。

  • 2010ソウル国際マラソン完走記 ソウル国際マラソン完走記土岡 直樹 さん
    • 今年で4年連続出場となるソウル国際マラソン。

      そもそもは母が韓国語を習っており、実戦練習も兼ねて韓国に行ってみようかという話になり、それならば、私は趣味がマラソンなので日本の藤田敦史選手も優勝したことがあるソウル国際マラソンを一度走ってみよう!ということで2007年の大会に参加したのがきっかけでした。

      おりしも日本では、初の都市型マラソンの東京マラソンが開催され、韓国の首都で行われるこのマラソンはそれに比べれば、たいしたことはないだろうと高をくくっていました。ところが、参加してみると、その人数の多さもさることながらスタート前の盛りあがり、沿道の声援、走りやすいコースなど、東京マラソンに勝るとも劣らない素晴らしい大会。

      日本事務局からの参加者は前から優先的にスタートできる事を考えると、むしろ東京より魅力的な大会で一発で惚れてしまいました。それ以来、2008年にはここで初サブスリー、2009年も続けてサブスリーとコースとの相性も抜群で、1年の計画に組み込まれている大会です。

      また私は名古屋に住んでいますが、出場に際しての経費や飲食代なども、九州や北海道に出かけることを考えれば、むしろ安く、にもかかわらず、そこは海外マラソンの楽しさを十分に味わうことができる大会です。

      加えてここ2年は円に対しウォンが安いので、買い物なども楽しめ、もっとたくさん日本からの参加があってもいいのではと不思議でなりません。正直ここに出ていれば東京マラソンには行く気になれません。

      そんな魅力的な大会が今年はIAAFのゴールド指定。よりモチベーションも上がります。

      私自身は、今シーズンマラソンで結果が出せていませんでしたので、相性のいいここで何とかいい結果を出そうと張り切って乗り込みました。

      当日は心配された天候も寒くはあるものの絶好のマラソン日和、ここ4年はいい天気に恵まれ、これもこの大会の魅力です。

      今年はスタート位置の工事も終わり、従来とはトイレの位置なども変わっていました。そのために、ややスタート前にあわててしまい、転倒し左足と背中を強打してしまいました。かなり痛かったのですが何とかスタートすることが出来ました。(背中側は日本に帰って医者に行くと肋骨が骨折していたのですが)

      先ずは、南大門に向かって走りそこから左に折れると、繁華街「明洞」へと向かって行きます。ソウルの中心部を走れる幸せをかみしめる瞬間で、翌日ここを通ると交通量の多さからよくここを走れるなと思います。

      その後も途切れない応援をもらいながら、街の中心部周辺を走るコースはほぼフラットで記録を狙うには絶好の環境です。気のせいかもしれませんが、このコースでいくつかきついポイントがあるのですが、その辺りは妙に応援の人が多いのです。「ファイテー!」と言う声や、鳴り物で随分と励まされます。

      このコースで私が好きな場所は、漢江を渡る35Kmから36Kmにかけて約1Km続く橋のあたりです。

      右手にゴールのオリンピックスタジアムを見て橋を渡ると、ここまで来たという充実感と、この長い橋から見る漢江の雄大さに感動します。さらに橋から下るとロッテワールドが見えて来てここも応援が多くてうれしいです。そしてゴール。日本なら国立競技場。そこのスクリーンに映し出される自分の姿に奮い立ち、ラストスパートにも気合が入ります。

      今年は、うれしい事に自己ベストの成績(2時間54分18秒)でゴールすることが出来ました。

      ソウル国際マラソンの素晴らしさはゴール後も続き、その日の夕方にはwebsiteで成績をチェックすることが出来ます。また、ゴールしてからの荷物の受け取りも日本事務局専用デスクがあって、まったく迷う事はありません。

      来年も今年同様、日本の3連休に当たる時期に開催されることと思いますが、必ず参加しようと思っています。

      また仲間にも機会ある毎にソウルの素晴らしさを話していて、来年は数人の仲間と参加できそうで、完走後のビールと美味しい韓国料理が今から楽しみです。

過去大会の体験レポート 外部リンク

The Runner's Guide 体験レポート 2014ソウル国際マラソンを数多くの写真で詳細にレポート!

KONEST 体験レポート 韓国情報サイト「KONEST」スタッフが初のフルマラソンに挑戦!